「日本の歌を聴いてみたいけど、何から聴けばいい?」
ベトナム人の彼女と付き合い始めて数ヶ月。日本語を勉強中の彼女からそんなリクエストをもらいました。ベトナムの方は一般的にメロディが美しく、感情豊かなバラードを好む傾向があります。
せっかく教えるなら、ただ流行っている曲ではなく、歌詞の意味が伝わりやすく、心に響く曲を選びたいもの。
今回は、私が実際にベトナム人の彼女に教えたところ、何度もリピートして聴くほどお気に入りになった日本の歌を3曲厳選してご紹介します。国際恋愛中の方や、ベトナム人の友人がいる方はぜひ参考にしてみてください。

ベトナム人はカラオケを好みます。日本での生活の中でもカラオケの機械とマイクを常備していて休みの日に歌ったりするようです。筆者の勤め先ではご近所に迷惑とならないようにと都度注意喚起しています。
1. 虹 / 菅田将暉:ベトナムでも共感される「家族と愛」の形
まず1番気に入っているのが、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌でもある菅田将暉さんの「虹」です。
なぜこの曲を選んだのか?
ベトナムにおいて『ドラえもん』は国民的な人気を誇るアニメです。彼女も子供の頃から大好きだったため、親しみやすかったのかも。また、ベトナム人は家族を非常に大切にする文化を持っているため、結婚や日常の幸せを歌ったこの曲は心に響いたのかもしれません。
彼女の反応と気に入ったポイント
彼女が一番感動していたのは、サビの「一生そばにいるから 一生そばにいて」というフレーズでした。
「ベトナム語でも『一生(Suốt đời)』という言葉はとても重みがある。ストレートだけど、すごく誠実な愛を感じる」と話していました。菅田将暉さんの優しく語りかけるような歌声も、日本語の勉強をしている彼女にとって聞き取りやすかったようです。
YouTubeの菅田将暉 Music ChannelでMVを一緒に見ながら、「サンキューじゃなくて『ありがとう』という言葉の響きがこの曲には合っているね」と、日本語特有のニュアンスを楽しんでくれました。

彼女曰く「虹」は多くのベトナム人が好きな曲だそうです。
2. 365日の紙飛行機 / AKB48:ひたむきに頑張るベトナム人女性の心にフィット
2番目に気に入っている曲は、NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌として知られる「365日の紙飛行機」です。
なぜこの曲を選んだのか?
ベトナムの女性は、仕事に対しても勉強に対しても非常に勤勉で努力家な方が多いです。日本で慣れない生活や仕事を頑張っている彼女は、「結果だけがすべてじゃない」というメッセージとして受け取ったかもしれません。
彼女の反応と気に入ったポイント
彼女は特に「その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか」という歌詞に強く共感していました。
「ベトナムも競争が激しい社会だけど、この曲を聴くと『自分のペースでいいんだ』と安心する」と言ってくれました。アコースティックギターの爽やかなサウンドは、朝の通勤中(自転車)や仕事の休憩時間に聴くのにぴったりだそうで、今では彼女のプレイリストの常連です。

ベトナム人のアップル製品利用率はめちゃくちゃ高いように感じます。筆者の勤め先のベトナム人もiPodはみんな使用しています。記念日などのプレゼントとしても最適です
アイドル曲に対して「可愛らしいだけ」というイメージを持っていた彼女にとって、AKB48公式サイトで見るような華やかなパフォーマンスと、この深い歌詞のギャップも新鮮だったようです。

なぜか雨の日に口ずさんでいることが多いです笑
3. あとひとつ / FUNKY MONKEY BABYS:夢を追う勇気をくれる情熱的な応援歌
3番目に気に入っている曲は、FUNKY MONKEY BABYSの代表曲「あとひとつ」です。
なぜこの曲を選んだのか?
彼女が日本語能力試験(JLPT)の勉強で行き詰まっていた時、あと一歩を踏み出す勇気を持ってほしくてこの曲を聞かせました。ベトナムの若者は情熱的な音楽を好む傾向があるため、ファンモンの熱いボーカルは心に刺ささったのかもしれません。
彼女の反応と気に入ったポイント
歌いだしの「あと一粒の涙で~願いが叶うその時が来るって」という部分のメロディが非常に覚えやすく、日本語があまり得意でなくても一緒に口ずさめるところが気に入ったようです。
「メロディだけで泣きそうになる。諦めない気持ちは世界共通だね」と、MVに出演している田中将大投手の表情からも何かを感じ取っていました。スポーツを通じて勇気を与えるという文脈も、サッカーが大好きなベトナム人にとって親しみやすかったポイントかもしれません。
FUNKY MONKEY BABYS 公式サイトをチェックしながら、他にも元気が出る曲がないか自ら探し始めるほどハマってくれました。
まとめ:音楽は最高の日本語教材であり、愛の架け橋
今回、ベトナム人の彼女に日本の歌を教えて気付いたのは、「良い曲は言語の壁を軽々と越え、お互いの価値観を深く知るきっかけになる」ということです。
- 虹(菅田将暉):誠実な愛と家族の絆を感じたい時に。
- 365日の紙飛行機(AKB48):日々の努力に疲れ、自分を見失いそうな時に。
- あとひとつ(FUNKY MONKEY BABYS):高い目標に向かって自分を奮い立たせたい時に。
もし、あなたの周りにベトナム人の友人がいたり、パートナーがいたりするなら、ぜひこれらの曲を一緒に聴いてみてください。歌詞の意味をベトナム語を交えながら解説してあげると、きっと喜んでくれるはずです。

筆者はドライブが好きでよく彼女を隣に遠出をするのですが音楽はベトナムの曲もよく聞きます。機会があればベトナムの音楽についてもご紹介します。

